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遺言書を書くべき人~後編~
私の実体験から、遺言書の有り無しで、相続は「円満」にも「争族」にもなります。
「遺言書は書いたほうがいい」というのが、私の基本的な考えです。
それはなぜか。
遺言書があることによって、相続する指針を確実に示すことができるからです。
遺言書を書くべき人はどのような人か。
- 土地など不動産が財産の多くを占めるため、遺産を公平に分割することが相続人間の協議では難しいことが想定される方
- 離婚と再婚を経て、新たに家庭を持った方
- 妻の生活環境や生活費を確実に確保してあげたい方
- 夫婦に子供がいないため、将来の相続人は配偶者と兄弟や甥姪になる方
- 特定の人に確実に財産を残したい方
- 事情があって、相続人のうちの特定の人には財産をあまり渡したくない方
遺言書が有ることによって、
基本的には、本人が亡き後、本人が考えていたように相続を進めることができます。
もちろん、遺言書を書くに当たって、法的に気を付けなくてはならないことは多々ありますが、そこさえきちんと守れば、確実に想いを残すことができます。
懸命に考えて抜いて書いた遺言書も、
時代とともに税法など法律が変化したり、財産内容や家族関係にも変化が生じますので、将来、書き換えが必要になることもあります。
逆に言うと、いつでも簡単に書き換えることができますので、
まずは相続の指針となるべき遺言書を書かれることをお勧めいたします。
いつ書けばいいか。
それは、書こうと思ったタイミング、
そう、今です!
(執筆者:代表取締役 島根 猛)