記事一覧
皆さんは相続税の税務調査を受けたことはありますか?
私は税理士と言う仕事柄、税務署へ提出した相続税申告書に関する税務調査について、
お客様の依頼に基づき、立ち会いをすることがあります。
相続税申告書についての税務調査は具体的に何をするかというと、
税務署へ申告した内容に不足がないか、誤りがないかを、
税務署が相続人と面談し話を聞くことを通じて確認をします。
この他、税務署は相続人との面談が終わった後、銀行などの金融機関に足を運び、
亡くなった方や、その家族の通帳の履歴を調べるなどして、申告されてないものがないか確認をします。
税務調査は税務署へ相続税申告書を提出してから2年から3年以内にありますので、
相続があったことを忘れつつある頃に、突然、税務署から税務調査の連絡が来ます。
税務調査と聞くと、何か怖いものという印象はありませんか?
税務調査は生活をしているなかで日常的にあるものではないので、
自分が何か悪いことをしてしまったのではないかと不安になる方がとても多く、
中には、税務調査のことが気になり夜も眠れないと言う方もいらっしゃいます。
皆さんもご存知のとおり、
税理士の仕事は適正な内容の相続税申告書を作成して税務署へ提出することですが、
これと同じくらい重要な仕事が税務調査の立ち合いや対応になります。
当初の10か月の間に相続税申告書を作成し税務署へ提出する、さらに納税も済ませることも、
とても重要なことで、無事に手続きが済むとほっと一安心ではありますが、
依頼者の方が税理士を一番頼りにする場面は、私は税務調査のタイミングではないかと考えています。
依頼者としては、税務調査をこれまでに経験したことがなく、
どのように立ち振る舞えばいいか分かりません。
そんなときに、信頼できる税理士が隣に座っていたら、どれだけ心強いことか。
税理士側における、よくある宣伝文句として、
「これまでの相続税申告書の作成件数は累計〇〇件です!」というものがあります。
これも実績としてはとても素晴らしいのですが、
依頼する税理士はこれまでに税務調査の立ち合いを経験しているのか、
また、依頼者に対するアドバイスとして、
「税務調査では〇〇をよく指摘されますので、当初申告でしっかり対応しておきましょう!」など、
転ばぬ先の杖になってくれる、知恵のある税理士なのか、
また、税務調査の場面で、依頼者に寄り添いながらも、
税務署と戦ってくれるのか、これまでに実績はあるのか、
このような点を依頼する税理士を決定する前にしっかり確認されることをお勧めします。
(執筆者:代表取締役 島根 猛)
千駄ヶ谷、北参道、代々木の
「あなたのそばで一生涯のお付き合い」
この街の相続に関するお困りごとは
日本相続支援総研へお任せください