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物価の上昇が相続に影響することをご存知ですか?

昨年ごろから日本国内でも物価の上昇、
モノの値上がりのニュースを聞くことが、急激に増えたと思います。
この物価の上昇が食料品や日用品の値上がりだけであれば、相続には大きな影響はありません。

ただし、昨今の物価の上昇は、モノだけでなく、
① あらゆるサービスやコトの金額も上昇していること
② 物価の上昇がはじまる前から始まっていた路線価の上昇が止まっていないこと
③ 路線価の上昇に伴い固定資産税の金額も増えていること
④ 急激な円安も影響していること
などから、相続に影響を及ぼす部分が少なくありません。

物価の上昇、それ自体は決して悪いことではありませんが、
相続に影響を及ぼす部分があることとして、向き合う必要が出てきています。

すでに一度相続税の試算をされた方は、
不動産の評価額が試算当時よりも上昇している可能性が高い為、
試算よりも少し多い金額を相続税の納税用として準備する必要があります。

不動産オーナーの方であれば、建築当時に計画した10年、20年の予算から、
固定資産税と修繕費をより多めに考えておく必要が出てきました。

ここまで負担が増えるばかりの少し悲観的なお話になってしまいました。
このコラムで暗い話だけをお伝えするつもりはありません。
前もって準備をしておけば、相続への影響は少なくできることが多くあります。

例えば、相続税の納税準備資金や賃貸不動産の大規模修繕の積み立てとして、
銀行に眠らせている預金は、外貨建ての生命保険や有価証券に組み換えることで、
急激な円安と物価の上昇の影響を減らす効果を期待できます。
追加の出費はほとんどありませんが、このような対策をしておくことで、
数年後からも結果に違いが出てくる可能性が大きいです。

他にもじっくり検討してみると、心配していた部分が予想以上に減ることは相続対策では多くあります。
これまで考えていた「これからの自分たちの相続」が予想と変わってきている気がするな。。と感じて、
新たなご不安やご心配が出てきた方は、
ぜひこのタイミングで「これからの自分たちの相続」を見直しされてみてはいかがでしょうか。

(執筆者:ササキ 章)

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