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3軒に1軒はおひとりさまの時代! おひとりさま老後の備えしていますか?
近年、少子高齢化はもとより、ライフスタイルや価値観の多様化、
ご家族がいても、何らかの理由により単身世帯となっている、
いわゆる【おひとりさま】 が増え続けています。
また、75歳以上の女性の6割は、おひとりさまで最期を迎えているといわれており、
これからは、だれもがおひとりさま老後について知っておく必要があるといえます。
今回は、おひとりさま老後について、知っておきたいポイントをご紹介いたします。
やはり、一番気になるのは、生活資金の事ではないでしょうか。
総務省の調査結果によれば、住居費を除いた単身世帯の生活費平均は約13万円だそうです。
これを踏まえ、今ある財産と、収支バランスを把握し、定期的に見直すことがポイントです。
最近では、ネットで簡単にできる老後資金シミュレーションも多くあります。
これらを活用し、計画的に準備をすることが大切です。
次に、老後の住まいについて、ご自宅で過ごしたいと考えている場合は、
お住まいの自治体で、どのような介護制度や訪問サービスが利用できるのかを調べておくと安心です。
また、市役所の福祉課などへ相談することにより、
地域の方との繋がりも できるのではないでしょうか。
老後は、できるだけ物を減らし、早めに修繕などをしておくと、より一層安心です。
施設への入居を検討している場合、介護状態になってからでは、
希望する施設へ入居できない場合もある為、できるだけお元気なうちに、体験入居などをしながら、
ゆとりをもって探すことをおすすめします。
最近では入居に際しての身元保証や、手続代行などをしてくれる企業もあります。
費用はかかりますが、状況に応じて検討しておくとよいでしょう。
最後に、認知症対策として、財産管理を任せることができる『信託』と『後見制度』が あります。
財産管理を任せることで、防犯にも繋がります。
それぞれに、メリット、デメリットがあるため、専門家への相談がおすすめです。
ご自身の死後、遺したい人や希望する使い方が明確であれば、『遺言書』が必要です。
死後の手続きや、墓じまい等については、『終活』を扱っている企業でも相談ができます。
このように、ここ数年、おひとりさま老後へ向けたサービスや、相談先も増えています。
お一人お一人が、ご自身の老後を考え、プランニングしておくことで、
将来の安心にも 繋がるのではないでしょうか。
(執筆者:中野 樹里)