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お引越しをされたあとで、後回しにしていることはありませんか?
今年の夏は、梅雨明けが記録的に早い年となり、大変暑い日が続いています。
それでも少しずつ日が沈むのが早くなり、秋が近づいてきているなと感じています。
そして、数年ぶりに行動制限のないお盆を迎えて、
ご家族などと久しぶりにお顔を合わせて過ごされた方も多いと思います。
そのような機会に、コミュニケーションを積極的にとっておくことで、
相続対策ははじめられますよ!と、これまでのコラムでもご紹介してきました。
ぜひ、このお盆をきっかけに、少しでも相続対策が進むといいですね。
さて、今回は、ここ数年でお引越しをされた方向けのお話となります。
リモートワークが主体になり郊外にお引越しをされた方や、
親御様の介護の関係で地元や実家に戻ってきた方など、
様々な事情でお住まいを変えられた方がいらっしゃると思います。
荷物の移動はもちろん、勤務先への手続きなど、
最優先でしなければならないことが多く、
お引越しが終わった今も後回しにしていることはありませんか?
住民票はいかがでしょうか。現住所に変更して、お住まいと一致していますか?
住民票だけでなく、マイナンバーカードについてはいかがでしょうか。
つい最近、マイナンバーカードと健康保険証の一体化もはじまり、
今後マイナンバーカードの利用頻度は増えることが予想されています。
住民票と一緒に、マイナンバーカードの住所書き換えもお済ですか?
もし、役所に届け出ている住所と、現住所が一致していないと、
相続税の申告においても困ることが少なくありません。
例えば、相続税額の大幅な軽減効果のある「小規模宅地等の特例」を使う際、
現在の居住地の証明として、住民票もマイナンバーカードも使えないことになってしまいます。
他の資料などを説明資料として使うことも出来ますが、その準備に大きな労力がかかります。
ただでさえ、相続税申告は期限があり、相続人の方には負荷のかかることが少なくありません。
追加の作業が発生しないように、事前にできることは済ませておきましょう。
「あの時、後回しにせずにやっておけばよかった」と思ってしまう前の、今なら間に合います。
お引越しをしてから後回しにしていたけど、今ならできることはありませんか?
(執筆者:ササキ 章)