記事一覧
土地評価の難しさ
6月頃、ご自宅の固定資産税の納税通知書が届いた方も多いと思います。
相続対策の手始めとして、まずは納税通知書をご覧になってみてはいかがでしょうか。
ご自宅の地番は意外と覚えていなかったりしませんか?
今日はその土地の評価作業で、実際に遭遇したケースをお話します。
相続の財産評価において、不動産、特に土地の評価は最重要項目のひとつです。
近年、相続財産における不動産の割合が減り、金融資産が多くなってきていると言われています。
しかし、それでも尚、土地の評価が相続税を大きく左右することには変わりません。
お客様によって相続のお悩みが違うように、同じ土地はひとつとしてありません。
お客様のお話や登記、固定資産台帳からの把握だけでは、適正な評価ができないことも多くあります。
つい最近でも、現地に訪問してみてはじめてわかったことがありました。
お客様のお話から、こちらで想像していたのは開発道路のような私道でしたが、
実際には塀に囲まれたお庭がありました。
他にも、現地に行く準備として登記を取得しようとしても、
区画整理の影響で取得できない状況になっていたりと、
一筋縄ではいかないのが土地の評価です。
その土地の状況をしっかりと把握することの難しさを改めて実感したケースでした。
お客様からのお話、登記や課税状況、地図や衛生写真、さらに現地に赴いての現状把握など、
多くの視点を用いて、ようやくはじめて土地として正しい評価ができます。
(執筆者:ササキ 章)